日中の経済協力にはまだ大きなチャンスが残されています – 中国国務院研究室・劉応傑局長のコメントから

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中国の街並み

中国国務院研究室の劉応傑局長が日本での視察を終え、中国と日本の発展を比較し、中国の発展についてのコメントを発表しました。

中国国務院研究室は総合的な政策研究と意思決定の協議を行う部門で、一言でいえば、中国の政策を決定する国務院のリーダー達に対しての「シンクタンク」です。主な業務内容は以下の通りです。

1) 改革、開放、経済・社会の発展における主要な問題についての調査、研究、意思決定に関する協議の組織、参加,ならびに政策提言および助言

2)「政府作業報告書」の起草、国務院の重要文書の起草、党中央委員会の重要な会議文書の起草

3) 国務院の指導者の指示に従い、国務院の重要な文書の起草および改訂、国務院の指導者の重要な演説の起草および修正など

4) 主要国の国内外の経済情勢、経済政策および社会発展政策を分析、研究し、政策提言を行う。経済社会発展の重要情報と動態について収集、分析、整理、報告し、国務院の意思決定の参考資料とする

5) 国務院によって割り当てられたその他の事項

今回の中国国務院研究室の劉応傑局長の発表を見た感じですが、日本の優位性や問題点、中国との協力関係に関して、客観的、積極的、友好的な考え方をしています。以下、一部ですが、シェアーしたいと思います。

劉局長は、コメントの中で、特に「日本との経済協力に関して」以下のように述べています。

(以下、発表内容から抜粋)

日中の経済協力にはまだ大きなチャンスが残されています。

中国と日本経済は異なる発展段階にあり、大きな補完性を持っています。
日本は先進的な技術、管理および人材の優位性があります。
中国は洋々たる発展前途、豊富な労働力資源および成長を続ける国内市場を有しており、
これらは日中の経済協力にとって大きなチャンスです。

省エネルギーと排出削減、環境保護、そして技術革新、すべて重要な協力分野です。
中国の市場優位性と日本の先進的な省エネ及び環境保護技術と管理をより良く統合し、
両国間の経済協力の継続的拡大を促進すべきです。

近年、日本企業の研究開発センターは、中国などの国にシフトする傾向を示しています。
基本的には、製品の設計と開発を市場の要求に近づけることで、
市場のニーズに合った製品をより適切に設計することができます。
私たちは、外国産業の技術移転の新たなチャンスをつかみ、中国の経済発展の全体的なレベルアップを加速させるべきです。

中国が国際競争に負けないためには、中国製品を科学技術を含んだブランド品質に改善、中国製造業をローエンドからミドルエンド、ハイエンドへ継続的成長を加速する決意をしなければならない。中国は世界のハイエンド製造業において重要な地位を占め、世界の製造強国にならなければならない。

「恥ずべきことは勇敢なこと」日本の発展との大きなギャップを見て、私たちは自己を内観し、自己意欲を高め、追いつくために、一生懸命に働く。中国発展の重要な戦略的機会を掴み、自己発展を加速させる。他人の長所や経験を謙虚に学び、それを創造的に使い中国の特色ある発展の道を進む。

(抜粋終了)

劉局長は発表の中で、「中国はGDPでは日本を超え、世界第2位の経済大国となったが、その事実だけでは、日本の発展に対する見解、評価をすることは出来ないと深く感じている」と話しています。
自国の足りないところ(ハイエンドの工業製造能力、技術力、それを実現させる精神性等)を、しっかりと自己認識し、日本からも謙虚に学ぼうという姿勢が感じられる内容でした。

劉局長の発表内容のすべてはご紹介できませんでしたが、中国のシンクタンク部門が、このような発表をすることは、日本の製造業にとっては明るい材料です。

また、気になる情報があればシェアーしたいと思います。

ありがとうございます。

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